2025/02/04 23:44


今回は、日本で発生する自然災害とその特徴について、詳しくお話しします!

日本は美しい四季と豊かな自然に恵まれた国ですが、同時に自然災害の多い国としても知られています。
実は、世界の陸地面積のわずか0.25%しかない日本ですが、マグニチュード6以上の地震の発生率は世界の20.8%を占めているんです。
これって、すごい数字だと思いませんか?

でも、ご安心ください!正しい知識を身につけ、適切な準備をすれば、災害のリスクを大幅に減らすことができます。
それでは、日本で発生する主な災害とその特徴、そして私たちにできる対策について見ていきましょう。

【日本の地理的特徴と災害リスク】
日本列島の位置する場所は、地球の表面を覆うプレートがぶつかり合う「環太平洋火山帯」の一部です。
これが、日本で地震や火山活動が多い主な理由なんです。

◾️地震大国、日本
日本は世界でも有数の地震大国です。
政府の地震調査研究推進本部の2022年の予測によると、
今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70-80%、首都直下地震が発生する確率は70%だそうです。
これらの数字を見ると、地震への備えの重要性がよくわかりますね。

過去の大地震を振り返ってみると:
1. 1923年 関東大震災:マグニチュード7.9、死者約10.5万人
2. 1995年 阪神・淡路大震災:マグニチュード7.3、死者6,437人
3. 2011年 東日本大震災:マグニチュード9.0、死者2万人以上

これらの地震は、日本の防災対策に大きな影響を与えました。
例えば、東日本大震災後は津波対策が強化され、沿岸部での高台移転や防潮堤の建設が進められました。

◾️ 火山活動も活発
日本には108の活火山があり、これは世界の活火山の約7%を占めています。
気象庁は、そのうち50の火山を常時監視しています。

2023年現在、桜島や諏訪之瀬島などでは噴火警報が発令されており、浅間山や阿蘇山などではレベル3(入山規制)の警戒が続いています。
火山の近くに住んでいる方は、常に最新の情報をチェックすることが大切です。

◾️ 水害のリスクも高い
日本の国土の73%は山地で、急峻な地形が特徴です。
これは美しい景観を生み出す一方で、大雨の際に土砂災害や洪水のリスクを高める要因にもなっています。

気象庁のデータによると、1日の降水量が200mm以上の大雨の日数は、この100年で1.7倍に増加しているそうです。
地球温暖化の影響で、今後さらに増加する可能性があります。

【最近の災害事例から学ぶ】
◾️ 2018年西日本豪雨
2018年7月に発生した西日本豪雨では、四国地方で総雨量1,800mmを記録しました。

この災害では:
- 224人が亡くなり
- 8,100棟の家屋が浸水し
- 4,700件もの土砂災害が発生しました

この災害では、「逃げ遅れ」による被害が多かったことが問題となりました。
「自分の家は大丈夫だろう」という思い込みが、避難の遅れにつながったのです。

◾️2019年台風19号(令和元年東日本台風)
2019年10月に日本を襲った台風19号は、関東地方や東北地方に甚大な被害をもたらしました。

- 総雨量が1,000mmを超える地域もあり
- 3万棟以上の家屋が浸水し
- 140箇所以上で河川が決壊しました

この台風では、都市部での浸水被害が目立ちました。
地下空間への浸水や、高層ビル周辺での強風被害など、新たな都市型災害の課題が浮き彫りになりました。

【私たちにできる防災対策】
では、これらの災害に対して、私たちに何ができるでしょうか?

 1. ハザードマップを確認する
ハザードマップは、自分の住む地域のリスクを知るための重要なツールです。
しかし、総務省の2022年の調査によると:
- ハザードマップの存在を知っている人は82%
- 実際に確認した人は37%
- 避難経路を把握している世帯は29%
にとどまっています。
まずは、自分の地域のハザードマップを確認することから始めましょう。

2. 防災グッズを準備する
内閣府が推奨する必須の防災グッズは:
1. 飲料水(3日分、1人あたり1日3L)
2. 非常食(アルファ米やクラッカーなど)
3. 医薬品(常用薬を含む)
4. 簡易トイレ(5日分)
5. 防寒用具(エマージェンシーシートなど)
です。これらを用意しておくと、いざという時に安心です。

3. 避難のタイミングを知る
気象庁が発表する警戒レベルを理解し、適切なタイミングで避難することが重要です。
- レベル3:高齢者などは避難を開始
- レベル4:全員避難
- レベル5:命を守る最善の行動を
覚えておきましょう。

【まとめ】
日本は確かに自然災害の多い国です。
でも、正しい知識と準備があれば、そのリスクを大きく減らすことができます。

- 自分の住む地域のハザードマップを確認する
- 必要な防災グッズを準備する
- 避難のタイミングを把握する

これらの基本的な対策を、今日から始めてみませんか?

災害はいつ起こるかわかりません。
でも、「備えあれば憂いなし」です。
この記事を読んでくださった皆さんが、少しでも防災に興味を持ち、行動を起こすきっかけになれば幸いです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
皆さんの安全を心より願っています。

## 出典
1. 内閣府「防災情報のページ」  
   https://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h18/bousai2006/html/honmon/hm01010101.htm
2. 気象庁「令和2年大雨被害報告書」  
   https://www.jma.go.jp/jma/kishou/books/hakusho/2020/index1.html
3. 総務省「令和4年版 情報通信白書」  
   https://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ja/r04/html/nd121130.html
4. 国土技術研究センター「自然災害の多い国 日本」  
   https://www.jice.or.jp/knowledge/japan/commentary09
5. 気象庁「過去の地震津波災害」  
   https://www.data.jma.go.jp/eqev/data/higai/higai-1995.html